ナットが外れなくなったので外してもらいたい。
・インターネットからの ご相談。
【依頼内容】
治具のナットが、ガジって取れなくなったので、外してもらいたい。
M33×P3.5のナット。パイプレンチや他の方法をしても、全く外れる気がしない・・・
溶接でもされているんではないか?と言うくらい、ガチガチでびくともしない。かなり食い込んでいる模様・・・

パイプなので、そこまで重くは無いけど、ただ長い。

旋盤で回すとき、側面の部品が周って危険なので、溶接して固定。

さて、準備はできました。
【処置】旋盤に掴んで、ナットを削る。そして、ネジをさらえます。
M33ナットの外径を、徐々に削っていきます。


だいぶ、削ってきました。

おっ!?ネジが少しずれました。

ようやく、ネジ山が見えてきました。が・・・

どうにか、除去はしてみたが。ネジ山に食い込んでいるし、ネジ山がかげて無くなってます。かげている箇所を溶接で肉盛りして、ネジを修正する。となると、金額も上がるので、かげている箇所は、さらえて完了する事にした。

新品のナットを入れてみたが、ヤハリ・・・と言うか、当然入らない。

と言う事で、ネジをさらえる事にしたのだが・・・M33×P3.5で、奇数なので、歯車を2~3ヵ所交換しないと、ネジが切れないのでギヤ(歯車)を交換。
ココのネジ切り落としのギヤを交換

これを取り外す。

裏側に、歯車が見える。


交換しました。

次は、この歯車を交換

交換しました。

無事に、M33×P3.5のネジをさらえて、新品のナットもスムーズに入りました。
艶消しスプレーをして、修理完了です。


